【3貫盛りは回転寿司の魅力です!】
毎度お世話になります!
調理師になって40年、回転寿司を経営して16年
山の中の回転寿司 まぐろやの西です
コロナに影響により
回らない寿司として現在は営業中です。
質問です!回転寿司には必ずある商品です♬それはなんだと思いますか?
回転寿司にあるもの・・・?
正解は「3貫盛り」です♬
今回はこの「3貫盛り」についてあれこれ詳しく書いていきます
最初に「寿司を貫と数えるまで」の歴史と、「3貫盛りはお得なのか?」
最後に「3貫盛りの主役はまぐろ!」についてです
これを読めば回転寿司の「3貫盛り」の魅力がわかると思います!
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寿司を「貫」と数えるまで
握り寿司の数え方は現代では、「1カン・2カン」と数えます
漢字で表す場合は「貫」という字をつかいますが
この言葉が出版各社の辞書に掲載されたのは、21世紀に入ってからで
日本語としては新しい言葉であることがわがります
ですが、この「カン」を「貫」と表記したのには色々と諸説があります
- 海苔巻を1巻と数え、転じて握りの数え方になった
- 昔の重さの単位、1貫に由来する
- 江戸時代の穴開き銭を紐を通して束ねた1貫文の長さか重さに由来する
「貫」という字を使ってお寿司の数え方を紹介した文献は
昭和45年(1970年)に篠田統博士が増補改訂した「すしの本」が最初です
「戦前は一人前は5貫のチャンチキと言って、握り5つに海苔巻き2切れ(囃子太鼓のバチに見立てた)だった」篠田博士の相談役であり、握り寿司研究の後継者でもある吉野曻雄さんは、この「5カンのチャンチキ」という言葉が戦前の寿司職人が使った言葉だと証言しているが、「貫」という漢字をあてていいものかどうか疑問を呈している
これ以前のどの文献にも「貫」はおろか「カン」さえ記されたものはなく、いずれも「1個・2個」という数え方で、寿司の世界での真相究明は手詰まりになっていた
(読むすし 河原一久著より)
『「貫」という漢字をあてていいものか』の問題ですが
この問題を解くカギは、日本料理の世界にあったと『河原一久』氏の著書「読む寿司」に書いてあります
「(2丁盛りとは)出来上がった料理を二個盛り付けること、または『二かんもり』ともいう
『ちょう』『かん』という語は『個』というのと同じで、数の単位を表す用語である」
寿司の数え方が「1貫」となった背景には「関東大震災」が関係していると
関東大震災後、被災した東京の寿司職人は職を求めて全国へと渡っていった
一方で復興が進む中、東京では人手不足となり、関西などから日本料理の板前らがやってきた
その結果、日本料理の板前が使っていた料理用語が裏方にまで広まったのではないか
寿司の数え方の由来としてはこれが一番スッキリしたもであると著者の「河原一久」氏も
述べています
次は、「3貫盛りはお得なのか?」です
3貫盛りはお得なのか?
回転寿司にはファーストフードの「マクドナルド」のように、「チーズバーガーとご一緒に
ポテトやドリンクは如何ですか?」とクロスセル(顧客単価を上げる方法)は無いですが
その代わりが「3貫盛り」になります
マクドナルドの場合もセットで注文するほうが、単品で注文するよりお得です
では、回転寿司の「3貫盛り」はどうでしょう?
当店まぐろやも「トロ三昧」(トロの3貫盛り)があります
- 大トロ1貫530円
- 中トロ1貫330円
- 南マグロの中トロ1貫240円
単品で注文すれば合計1,100円です
ですが、「3貫盛り」だと940円と160円もお得です
店によっては、「3貫盛り」の方が割高になっているケースもありますが
回転寿司では「3貫盛り」はサービスセットの位置づけです
1貫あたりの原価率は上がりますが、お客様側からすれば
色々と楽しめるのはとても魅力的ですよね
回転寿司はメニューが多く「あれもこれも食べたい!」と思いますよね
でもお腹とお財布との相談もあるので「3貫盛り」は2つのお大きなジレンマを
解決する事ができる、それが「3貫盛り」です
ファーストフード店のセットメニューは店舗が利益を出すためのメニュー
回転寿司の「3貫盛り」はお客様目線に立ったメニューです
回転寿司の「3貫盛り」は色んな意味でお得なんです!
最後に、「3貫盛りの主役はまぐろ!」について
3貫盛りの主役はまぐろ!
「3貫盛り」の主役はやっぱりまぐろです
その理由は2つあります
一つは、まぐろは部位によって味がハッキリ分かれる魚だから
もう一つは、魚体が大きく採れる量が多いから
この秋もスシローさんでは、「秋の盛り!盛り!祭り3貫盛り&ドデカ盛り」で
本マグロの3貫盛り(大トロ・中トロ・赤身)で330円を開催しています
スシローさんが、この祭りが出来るのも自社で本マグロを養殖し加工しており
「3貫盛り」のフェアをすることで余すことなく売ることが出来るから
このような理由から
まぐろは、『「3貫盛り」しやすい魚』であることは間違い無いです
そして部位によっては
- 赤身
- 中トロ
- 大トロ
希少価値で分けても
- 脳天
- ほほ肉
- カマトロ
調理方法でも
- 塩炙り
- ごま油と塩にぎり
- にんにく醤油などなど
お客様にとっては、色んな楽しみかたが出来て
とってもリーズナブルです!
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