まぐろや物語 第7話
まぐろや物語 第7話
早いもので
今日で7話目となりました。
ここまでお付き合いいただき
ホント嬉しいです☆
改めて、感謝申し上げます。
さて、昨日は「信頼」を
お話ししました。
今日は
「1本の電話」でまぐろやを立て直す
きっかけになったお話しをします。
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大型店の進出により
毎月下がる売り上げ
気持ちは焦るばかり
当然コンサル費は捻出できない
「藁をもすがる思いで」
申し込んだコンサル
結果を残せないまま断念します。
一番辛かったのは、
同じように,もがきながら
約2年間頑張ってきた
コンサルを受けた仲間と別れる事でした。
励ましあい
色々とアドバイスをもらい
切磋琢磨をしてきた
仲間との別れ
本当に辛かったです。
暗闇の中に見えた光が
無くなったような
そして光が
見えてこない日々
そこに
1本の電話が入ります。
電話の相手は
横浜に住む従妹の息子
「あきひろ君」
彼とは、弟の結婚式で
あって以来
一度もあっていません。
その当時の彼はまだ、中学生
20数年ぶりに聞く
彼の人なっこい声に
ひと時の安らぎを覚えました。
彼に当たり障りのない
自分たちの近況報告を済ませ
電話をかけてきた理由を
尋ねると
「今度、宮崎で仕事があるので
帰りに寄らせてもらおうと思って」
と返事がありました。
会いに来る日にちを聞いて
その時は電話を切りました。
会いに来る約束の日
閉店間際になっても、
彼の姿は見えません
「忙しくて来ないのだろう」と
思っていた時
店の周りをウロウロする
男性がいます。
隣の店で看板をみたり、
また別の店の入り口で
メニューを見たり
「変な客だなぁ~」と
思っていると
その男性が
店にはいって来ました。
カウンターに座り
メニューを眺めています。
おもむろに
「ここのお勧めはなんですか?」と
訊ねてきました。
従業員が
「上握りがお勧めです」と
答えると
彼は「それ!ください」と
食事を済ませ、
お愛想しようとすると
「すいません!
財布,車の中です!」と
言って店を出ていきました。
「もしかして、食い逃げ?」
などと考えていると
彼は紙袋を抱えて
戻ってきました。
「よっちゃん!お久しぶりです!」
「あきひろです!」
変な男性の正体は
従妹の息子
「あきひろ君」でした。
20数年ぶりの再開
当時中学生だった彼は
立派になっていました。
店のかたずけを済ませ
話を始めると
「実は店に寄った理由は・・・」と
彼が話しを始めました。
店に来た理由は、
他県に住む従妹が私の店を心配して
様子を見に行ってくれと
頼まれたとの事
また、今日遅くなったのは
約束の時間より早く着き
周りの店や、イオンの中の
授業員さんに
「この辺に美味しいお店ありますか?」とか
「まぐろやさんってどんなです?」と
まぐろやと、その周辺をリサーチしていた事
それを聞いて私は
彼に今の自分の現状を
素直に話しました。
息子ほど年の離れた
従妹の子の前で
話しながら自然と泣いていました。
真剣なまなざしで話を聞く彼
そんな彼から
人なっこい声と笑顔で
「早く言ってくれれば良かったのに!」
「立て直し手伝おうか?」と
申し出てくれました。
彼の事は母の姉 叔母さんから
聞いていました。
彼が大学を卒業して
大手のコンサル会社に
勤めていた事や、
今は独立してイベント会社を
設立し頑張っている事
当時も彼にコンサルを頼む事も
出来たのですが
身内だと甘えが出るので
頼みませんでした。
そんな彼から立て直しの協力を
申し出てくれたこと
本当に嬉しかったです。
その時は、亡くなった母が
導いてくれたのだと
心から思えました。
ここから彼との立て直しが
始まります。
この「1本の電話」で
まさか、救われるとは
私はまぐろやの店主として
寿司をご提供しています。
ご提供させていただいた
一握りのお寿司から
繋がった素敵なご縁を
大切にしたいと日頃より思っています。
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人生には
この「1本の電話」のような
人生を根底から変える
運命の出来事が
あなたの人生にも
一番大事な時に
訪れることがあります。
その時に
その救いの手
チャンスをつかみ取ることが
出来るかどうかが
運命を分けることになります。
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私はお寿司を越えた味(価値)を
このサイトでお届けしていきたいと思っています。
次回は
まぐろやの弱点と改善点を
あぶりだし
「彼と二人三脚での立て直し」
について、
お話ししたいと思います。
どうぞお楽しみに!
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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