月に一度しか行けないゴルフ。
今日こそは念願の100を切るぞ!と意気込んで見たものの結果は・・・「100が切れない」
実は、コースマネジメントを理解するだけで100切りを達成することが出来るんです。
この記事では、月イチゴルファーでも簡単に実践できるコースマネジメントの秘訣を紹介します。
ゴルフは技術だけでなく戦略も大事なんです。
この記事を読んで自信をもって次のラウンドに挑んでください!
ラウンドで成果がでれば、ゴルフがもっと楽しくなること間違いなしです。
「出来ないことはやらない、出来ることを一生懸命にやる」
これがマネジメントの基本です。 江連 忠 モダンゴルフより
100切りを出来ない人の悪い癖7つ
- 準備運動をしない
- 自分の実力を把握していない
- スクエアに構えられない
- ティーショットを飛ばそうとする
- グリーン奥を怖がる
- ミスを引きずりグリーンに向かう
- パットがカップに届かない
以上が100切りをできない人の悪い癖です。
「あっ!俺のことだ」と思っているかもですね。
お恥ずかしながら実はこれ、私がゴルフを始めた頃にやっていたことです。
そして、この8つを1つ2つと改善していけば100切りはだんだん見えてきます。
次の章で7つの悪い癖をそれぞれ改善するとどんな利点があるのか詳しく解説します。
マネジメントの本質は「自分を楽にさせること」 北野 正之プロ
1:準備運動をしない
朝一番のティーショットでこんなセリフ聞きませんか?
「いや~体が硬くて」なんていいながら結果はOB。
100切りのためには、必ず準備運動をすることをオススメします。
ゴルフはスポーツです。
ツアープロでさえロッカールームで準備運動はするのに、不思議なことにラウンド前に準備運動をする人は少ないです。
準備運動をして体をほぐすようにしたら、朝一番のティーショットのミスは減っていきます。
まずは自分の体もマネジメントする、この意識があれば怪我をする危険も減らせます。
簡単な準備運動はしましょう!
2:自分の実力を把握していない
マネジメントをするうえで大事なのは、自分の実力を知ることです。
自分の実力を知るとは
① 番手ごとに10球打ったら何球いい球が打てるか?
② ナイスショットとミスショットの飛距離の差はどれくらいか?
③ ミスした時の球筋の傾向は?
「ゴルフはミスを減らすスポーツ」です。
練習場で番手ごとに「10球打って何球いい球が打てるのか?」を確認すると同時に、ナイスショットとミスショットの飛距離の差も把握しておきます。
そして、ミスショットした時の球の高さや球筋を理解しておくと自分の今の実力がわかります。
自分の実力を知っておくと自分が攻めるべき「マイルート」をコースで見つけることが出来ます。
セオリー通りのマネジメントではなく、「マイルート」でマネジメントしましょう!
3:スクエアに構えられない
ゴルフコースはスクエアに構えられないような設計になっています。
例えば、コースのティーグランドにあるマーカー。
ティーグランドから見る景色は綺麗ですがすべて設計者の罠が仕掛けられています。
マーカーは決してグリーン方向に対して設置してあるわけではありません。
右や左の方向に対して設置されています。
マーカーに惑わされて、右を向いたり左を向いたりしてアドレスしてしまいます。
これではミスショットが出るのは当然なんですね。
なので普段の練習のときには必ず同じ目標を狙わず、目標を変えながら練習するようにしましょう!
これもコースマネジメントになりマーカーに惑わされずにすみますよ。
4:ティーショットを飛ばそうとする
ティーショットを飛ばそうとするのは、パットが2打残る計算を無意識にしているからです。
そうなれば残りの打数でグリーンに乗せる必要があり、無理をしてコースを戦略することになります。
ですが、パーを取るためのグリーンに乗せる打数には決まりはありません。
ティーショットを飛ばして距離を稼ごうとせずに、「打ちやすい場所」に球を運ぶことに集中しましょう。
パー5なら4オン1パット、パー4なら3オン1パットでもパーになるくらいの軽い気持ちでティーショットを。
ゴルフで無理は禁物です。
5グリーンの奥を怖がる
初心者のころはグリーン奥を狙うことを怖がってしまいます。
ですが、グリーン奥を狙うほうがグリーンにオンする確率は上がります。
今はワングリーンが多くグリーンの幅は30~ 40ヤードはあるからです。
グリーンに乗る距離をしっかり振るより、グリーン奥を大きめの番手で余裕をもって振るほうが力みも抑えられます。

7番アイアンの飛距離が150Yで8番アイアンが140Yならば、7番アイアンでピン奥を狙うのが正解です。
6:ミスを引きずりグリーンに向かう
パー4のホールでグリーンまで残り50ヤード、慎重に打ったつもりがざっくりでチョロ、気を取り直してようやくグリーンに4オン。
こんな時グリーンに向かいながらいつまでもミスを引きずってしまいます。
早く気持ちを切り替えたい、そう思うけれどなかなかできない。
しかし、ミスを引きずっている暇なんてないんです。
グリーンに向かうまでにやることがあるんです。
これを覚えておくと、気持ちは切り替えられますよ。
- ピンの位置は?
- うねり(傾斜)はあるか?
- グリーンのどこが一番高い?
- 芝の光具合は?
以上4つはグリーンに上がるまでは最低でもチエックしておく項目です。
「こちらが高いから下りになるな」とか「この傾斜だと曲がるな」とグリーンに集中すると、人間は2つのことを同時に考えることはできないので、ミスのことは忘れてパターに集中できるようになりますよ。
これもコースマネジメントです、ぜひ試してみてください。
7:パットがカップに届かない
パットは届かなければ入らない
この言葉はパターにおける名言です。
パットで一番避けたいのが「カップに届かない」ことです。
パターでカップを狙う場合も必ず「カップ奥」狙っていきましょう。
カップの奥を狙えば、カップをオバーしてもボールの曲がり具合などの情報が手に入ります。
情報がある状態とない状態では入るパットの確率も違ってきます。
ホール別コースマネジメントのコツ
- パー5のコースマネジメント
- パー4のコースマネジメント
この章では、コースごとに合わせてコースマネジメントのポイントをお伝えしていきます。
より実践的な内容になっていますので、参考にしてみてください。
パー5のコースマネジメント
- パー5はグリーンから逆算して考える
- 障害物は徹底的さける
- 目線にも注意する
以上がパー5のコースマネジメントのポイントです。
パー5では「少しでもグリーンやピンに近づけたい」という心理が働くことを覚えておいてください。
このことを意識しておくだけでもコースマネジメントは成功します。
パー5はグリーンから逆算して考える
逆算して考えるとは、グリーンを狙うためにどのくらいの距離を残せば乗る確率が高くなるのか?を考えて2打目、1打目を考えることです。
ティーショットから考えて、ドライバーでこのくらい飛ばしてウッドであそこまで打てば、あとはウエッジの距離と考えるのは100を切れない人の悪い癖です。
ゴルフはミスを減らしながらプレーするスポーツです。
パー5では「少しでもグリーンやピンに近づけたい」という心理が働くことを理解していればコースの大叩きは防げます。
障害物は徹底にさける
パー5のロングコースでは障害物(OB範囲、林、バンカー、池、ハザード)を徹底的に避けてください。
ロングコースの1打目や2打目を選ぶ際は障害物まで届かないクラブを選択します。
特にティーショットでのOBは避けることが大切です。
ティーショットでのOBは大叩きにつながり、後のプレイにも影響が出ますからね。
ティーショットでドライバー以外を選択するのも良いですが、月イチゴルファーにはハードルが高いです。
月イチゴルファーの100切りできない人はドライバーを多く練習しているはずです。
今のドライバーは性能がいいので思い切ってドライバーを使いましょう。
あとは、ドライバーはグリップを短く持って振り切ることを心掛け、よく練習しているクラブ(7・8番アイアン)の感覚で振ることに集中です。
目線にも注意する
パー5のホールではターゲット目線にも注意します。
まずティーショットでの目線について説明します。
例えば、打ち下ろしのホールなら目線は自然と下を向いてしまいます。
そうなると、目線に合わせて肩のラインが下がり左に重心が傾き、ダフリやトップのミスがでやすくなります。
次に池やバンカーでは目線が上がりやすいです。
理由は、池やバンカーの土手を超えるためにボールを上げたい心理から、自然と目線が上を向きます。
そうなると体が起きやすくなり、ミスの原因を作りやすくなります。
障害物が多いパー5では目線に注意して打つようにしてすればミスは減らせます。
パー5は「少しでもグリーンやピンに近づけたいという心理が働く」を忘れずに、飛ばそうとせず乗せようとせず「飛ばなくてもいい」「乗らなくても近くにいけばいい」という気持ちでプレーしてください。
パー5は「急がば回れ」の精神が大事です。
パー4のコースマネジメント
100切りできない人にとって長いパー4は一番難しいのではないでしょうか?
ここでは長いパー4と短いパー4のコースマネジメントのコツを解説していきます。
400ヤードと長いパー4のコースの場合
アマチュアのドライバーの飛距離は平均で200~230ヤードです。
パー4が400ヤードの距離だと残り170~200ヤード、次のセカンドショットがロングアイアンかフェアウェイウッドになってきます。
月イチゴルファーにとってロングアイアンやフェアウェイウッドは確実性が減ります。
そうなるとパーオンするの難しいでしょう。
ここで無理をしてパーオンを狙うと、大叩きの原因になってしまうので、長いパー4のホールは最初から3オンのコースマネジメントをします。
このとき、3打目をショートアイアンでフルスイングできる距離(80~90ヤード)を残します。
3打目を打つときに注意して欲しいのが、パーを狙わないことです。
長いパー4で3オンならパーが狙えますが絶対にピンは狙わすグリーンセンターを狙って打ってください。
確実にボギーをとることに集中することが長いパー4のコースマネジメントです。
確実にボギーが取れるようになると80台も見えてきますよ。
300前後で短いパー4のコースの場合
短いパー4はヤードを確認した際に簡単そうに感じるかもしれません。
ティーショットが上手くいけば残りはウエッジの距離になりパーも見えてきます。
ですが、シングルやベストアマは知っています。
短いパー4にはコース設計者の罠が仕掛けられていることを。
簡単にそう感じさせてコースの罠にはまらないためにも、短いパー4にきたら、必ず絶対に打ってはいけない場所を確認します。
2打目が安全に打てる落とし場所を決めてから1打目のクラブを決めてください。
短いパー4はコース幅が狭くなっているので曲がり幅大きいドライバーよりアインで攻めるほうが無難です。
どこにバンカーがあるか、アプローチで寄せやすい場所はあるかを見つけコース設計者の罠を見破っていくのもゴルフの楽しみですよ。
パー3のコースマネジメント
- グリーンを2分割にして考える
- ティーの高さに注意
- 十分届く番手を選ぶ
- パー4だと考える
以上がパー3のコースマネジメントのポイントです。
それぞれ解説していきますね。
グリーンを2分割にして考える
パー3でグリーンを狙って打つときはグリーンを縦に2分割にして戦略を立てます。
基本はいつもグリーンセンター狙いですが、パー3の場合はパーを狙えるチャンスがあります。
いつものスイングを心掛けて振り切ることに集中する
グリーンを2分割したら、そこから罠にはまる方を確認します。
例えば、ティーグランドから見て左にバンカーがあり、傾斜がバンカー方向ならば2分割した右半分のグリーンで寄せやすい場所を狙うことが大事です。
その時も無理にグリーン乗せるのではなく、寄せやすい場所に落とすことを目指します。
いずれのショットも「何ヤードの距離を打つ」と意識するよりも「狙ったところに落とす」ことを考えます。
距離を意識すると「何ヤードを飛ばすためには」と力が入りやすくなります。
なので「狙ったところに落とす」ことを普段から練習する癖をつけてください。
この癖をつけとおくと、アベレージが90台になったとき、今度は4分割してパーやバーディーを狙っていけるようになりますよ。
ティーの高さにも注意
パー3でのティーショットは基本的に対角線で打ちます。
例えばグリーン左側にピンがある場合は、ティーショットは右側からです。
そしてパー3ではティーの高さに注意が必要です。
ティーが高くなると引っかけたり、テンプラのミスにつながります。
次に、ティーグランドの芝の長さにも注意します。
芝が長ければ無理してティーを指す必要はないですが、ティーを刺した方が安心する場合は芝が短い所を探してティーアップしてください。
※パー3のティーグランドではターフ跡が多い所がみんながティーアップしている場所です。
そこを参考にしてティーアップするのも一つの手です。
十分届く番手を選ぶ
100切りを出来ない人は、フルスイングをしてグリーンにギリギリ届かせようとします。
始めたばかりの私もそうでした。
アイアンは振り回すクラブではありません。
狙った方向に打つのがアイアンの役目です。
距離が短いからといって振り回すとショートアイアンでは左に引っかけるのが関の山です。
いつものスイングリズムを忘れずに、8割程度のスイングで十分届くクラブを使うことが、ミスを防いでナイスオンになる確率が上がります。
パー4だと考える
100切りを目指す人にとっては、パー3を初めからパー4だと割り切るのもコースマネジメントのコツです。
パー3は100切りを目指す人にとってはプレッシャーがかかりやすいホールでもあります。
パー3をパー4だと考え、2オン2パットのボギーで上手くいけばパーもあり得るとなれば、プレーに余計なプレッシャーかけずに済みます。
ゴルフはメンタルに大きく左右されるスポーツです。
ワンオンしてバーディーやパーを狙いたい気持ちはとてもわかりますが、パー3を攻略できるようになればスコアが安定してきます。
地道に戦略立ててプレーしていけばパーを取る確率はあがってきます。
パー3はコースに4ホールあります。
18ホールすべてダブルボギーだとしたら、パープレーが72なので18ホールに2打プラスです。
18×2=36に規定打数の72を足したら108になります。
100を切る目安として、ダブルボギーが9ホール、ボギーが9ホールで「99」になります。
そこでパー3でパーが1つでも多く取れるようになれば、ボギーは8になりダブルボギーは9ホールが1つトリプルでもOKなんですね。
すると気持ちが楽になりリラックスしてプレーできるようになりますよ。
すぐに100を切りたかったら!パターを練習すべし!
記事を読んでコースマネジメントも理解できた。
だけど一緒にはじめた同僚により先に100を切りたいですよね?
そんなあなたに同僚より先に100を切る方法を教えます。
それは、「パットの練習をすること」です。
「パットの練習はしているよ!」って声が聞こえてきそうですが、大切なのは「練習の質」です。
正しい構えで適切な距離を練習できて、打ったボールが構えた位置に戻ってきて、なおかつたくさんの人が効果を実感しているパターマットがあるとしたらどうですか?気になりますよね?
このパターマットを使えば練習の質は違ってきます。
プロも推奨するパターマットです。
パーフェクトストローク ブラックマット&ティーパッティング

この記事のまとめ
コースマネジメントとは自分の今の力量を考えて「出来ることをやる」です。
この記事を読んで「コースマネジメントってストレス感じそう」と思った方もいると思います。
● ドライバーが芯を食って飛んでいた
● 長いロングパットが偶然入る
● ショートホールでべたピン
私も若いころは「ゴルフの楽しみはスコア以外にもたくさんある」なんて強がりスコアを気にしていませんでした。
「気持ちよく飛ばして、ピンを狙って、常にワンパット狙い」これがカッコいい
上手くいけば上機嫌、失敗すれば「命を取られるわけではない」所詮ゴルフは遊びとばかりにプレーがおざなりになることも。
そんな私がゴルフに真摯に向き合うようになったのはある本のおかげです。
アマチュアとしてわずか8年間に全米オープン4回、全英オープン3回、全米アマ5回、全英アマ1回の合計13回のメジャーで優勝して球聖と言われたボビー・ジョーンズ。
最後のパットまでベストを尽すことができない人を私はゴルファーとは認めない
ゴルフは人との闘いではなく、自分とコースとの闘い
この本に感銘をうけて、今できることにベストをつくさずにプレーしたことを反省しました。
その本のタイトルは自伝『ダウン・ザ・フェアウェイ』ボビー・ジョーンズ著
ボビー・ジョーンズが本で明かした「オールドマンパー」という概念。
この本にある概念はコースマネジメントに通じます。
ゴルフは目の前の敵と戦うものではなく、仮想のパーおじさん(オールドマンパー)と戦うものである
この記事で何かしらピンときたのなら、あなたも「パーおじさん」や「ボギーおじさん」と戦うことを今度のゴルフから始めてみてください。
きっとあなたもゴルフがますます好きになるはずです。