この記事では、「もうすぐ100が切れるのに!」とパットで悩んでいる方に向けて、減らすべきパット数とそのための準備や自宅でもできる練習方法を紹介します。
すべてレッスンプロやシングル、そして好きなプロの練習方法を実践した内容を紹介しています。

K君
今日も同伴者の先輩に「パット練習したほうがいいぞ」言われる始末。
「パットの練習してるんだけど俺って才能ないのかも」

パットが原因でなかな100が切れない時はつらいですよね。

今回はゴルフ歴35年、初ラウンド119でベストスコアが81
いろんな方に教えたもらったパット数を減らすための改善方法を紹介します。
「何度挑戦しても100が切れない・・・」。
「俺って才能ないのかも」この気持ちよくわかります!
私の初ラウンドのスコアは119です。
その時にシングルさんに言われたのが「100はすぐ切れるよ」「飛ぶし、スイングも綺麗だから早いんじゃない」。
そこから100を切ったのが4年後です。
4年間は今日こそは!と意気込んでも結果は100~105のスコアをいったりきたり。
何度挑戦しても100を切れなかった時は本当に「俺って才能ないのかも」とつらかったですね。
そんな私が3パットはほとんど打たなくなった改善方法です。
次回のラウンドで参考にしてみてください。
100切りを目指す場合のパット数の目安は?
パット数の目安を知っておくことはとても大切です。
100切りを目指すためにはパット数を「数値化」して目安を知ることです。
パット数の目安は、全体のスコアに対しておよそ4割程度と言われています。
100切りを目指す人にとっての目安は、100に対しての4割なのでワンラウンド40パットとなります。
プロになると目指すスコアは70台前半、その4割になるのでおよそ28パットとなります。
ちなみに、女子プロの1ラウンドあたりの平均パット数は29~30パットで、平均パット数1位は28.3824で青木瀬令奈選手です。
プロもアマチュアも目指すスコアに対してのパット数の目安は変わらないということです。
数値として確認できるようになれば改善策は見えてきます。
パット数を意識するだけでもスコアは徐々には良くなってきますよ。
パット数を減らして100切りを達成するにはどうすればいいでしょうか?
それは「全てのホールを2パットに抑えること」です。
単純に18ホールを2パットなので36打なり、目安は40パットなので40-36=4打ですが、100切りを達成したいので99一36=3打となります。
全てのホールで2パットを狙っても、3回は3パットが出来るんですね。
こう考えると”100切り”見えてきませんか?
そのために、思考や戦略を改善していく必要があるんです。
次章から、100切り目指すためにパット数を減らすための改善方法を紹介します。
100切りパット思考・改善ポイント3つ
1:スコアカードの規定打数はすべてボギーにする
2:ショットの前にピンの位置を確認
3:スコアカードは貴重な財産
以上がパット、思考改善ポイント3つです。
読んでみて、「あれっ!パットのことが書いてない!」と思いましたよね。
ゴルフはメンタルの影響を受けるスポーツです。
そして、一番影響が出るのがパットです。
パットでメンタルの影響を受けずにプレーするためには準備が必要なんです。
その準備が上記の3つの改善ポイントなんです。
それぞれ詳しく解説していきます。
ポイント①:スコアカードの規定打数はすべてボギーにする
ラウンド開始するまえにスコアカードをすべて規定打数をボギーに書き換えます。
引用元:球磨カントリー俱楽部
100切りを目指すための準備は、すべてのホールをボギー狙いにします。
そのためにスコアカードをパー目標ではなくボギー目標に書き換えます。
そして狙うは”ボギーオンの2パット”です。
こう考えるとパー4なら3打で乗ればいいし、パー3なら2打でOK、これが成功すればスコアは90台。
でもこう思っていませんか?

K君
すべてをボギーオンとか無理だし、そんなにうまくいくかな?
そう考えるのもわかります。
しかし、よく思い出してください。
今まで何度も挑戦して100はなかなか切れませんでしたよね。
だけど原因は自分でもわかっていると思います。
- 狭いホールでドライバーを持つ
- チョロの後にスプーンかロングアイアン
- 林からグリーンを狙う
- 全てがピン狙い
- グリーンでも1パット狙い
私もそうでしたが、これが100切りできない人がやっていることです。
無理をして攻めてしまうのは「パーを基準に考えている」そう”パーおじさん”と闘っています。
パーを基準に考えるとミスをした後に「パーを取りたい」と焦ってしまう心理が働いています。
100が切れない人が闘わなければいけないのは「ボギーおじさん」です。
※「パーおじさん」は球聖ボビー・ジョーンズが残した言葉です。
「パーおじさん」と闘うのがボビー・ジョーンズなら、100を切れない人が闘うのは「ボギーおじさん」。
今からは球聖ボビー・ジョーンズを見習って「ボギーおじさん」と闘っていきましょう!
ポイント②:ショットの前にピンの位置を確認
100を切れない人がティーグランドに立ち最初に確認するのはコースの長さではないでしょうか。
「365のパー4」ならここはドライバーで。
ここでも、あわよくばグリーン近くに行ってパーが取れたらラッキーなんて考えます。
目指すのは「ボギーオン・2パット」
2パットで全てのホールを抑えるためには、長さではなくグリーンのピンの位置を確認すべきです。
「パー4で今日のピンは右奥か」と確認する。
2パットで抑えるためにはグリーンの「どの位置にボールを運べばいいか」を考える癖をつけてください。
この考え方はプロと同じで、違うのは目指すスコアが違うだけです。
100切りが出来ない人でも、パターはプロやシングルと互角に闘えるクラブなんです。
ポイント③:スコアカードは貴重な財産
100切りが出来ない時のスコアカードは見るのも嫌ですよね。
でも100を切れなかったスコアカードほど”貴重な財産”です。
スコアカードを貴重な財産にするちょっとした工夫を紹介します。
● ティーショットは右か左を書く
● ペナルティに入れた場所を書く
● 必ずパット数を記入
ラウンドするときはスコアカードを2枚用紙します。
一つはいつもの同伴者と自分のスコアをつけたもの、もう一つはホールごとに上記にあげた項目を記号で入れていきます。
例えば、ティーショットが右なら(右・OB)とか、バンカーに入ったら(B)とか自分がわかる記号でいいのでそのコースを周ったときの情報を集めていくのです。
これを集めていくと自分のミスの傾向がわかり「ボギーオン・2パット」のためにどうすればいいか?がはっきりします。
そうなればスコアカードはあなたの”貴重な財産”になりますよ。
次からはパット数を減らすための実践編を紹介していきますね。
100切りパット戦略・改善ポイント2つ
1:まずはグリーンを知ることから
2:ロングパットは距離だけをあわせる
以上の3つが100切りパット戦略です。
それぞれ3つを詳しく解説していきます。
1:まずはグリーンを知ることから
パットはグリーン芝の種類(ベント芝・高麗芝)そして芝の状態に左右されます。
ベント芝や高麗芝のことは詳しく書きませんが、ホールごとにグリーンが2つある場合はどちらかが高麗芝です。
高麗芝は芝が硬く転がりにくく、芝目が強いと覚えておいてください。
芝の状態ですが競技会やシングルの月例会(クラブメンバーのハンデごとの大会)などが開催された後は、いわゆる高速グリーンと呼ばれる状態でボールの転がりが早くカップの位置も厳しい所にあります。
それとは逆に、ゴルフ場の来場者が多くあまり前が詰まらないようにするためにグリーン重くすることもあります。
下りのショートパットで考えるとわかるのですが、グリーンが早いとショートパットが難しくなり,逆に重いと簡単になります。
早いとカップオーバーしやすく、3パットを誘発するからなんですね。
重いとしっかり打てるので曲がりにくく、入る確率が上がります。
来場者が多い日に、3パットが続出したらゴルフ場側は大変ですからね。
必ずコースに言ったらグリーンの状態がどうなのか知っておくのも戦略の一つです。
2:ロングパットは距離だけをあわせる
ロングパットの場合にあなたは歩測しますか?
歩測とはピンから歩いて何歩か調べる行為です。
5メートルくらいであれば歩測に時間はかかりませんが、10メートルとなると時間がかかってしまいます。
一般のゴルファーはグリーン上でプロや競技会のシングルのように時間をかけられません。
それなら、時間をかけられない一般ゴルファーはどうすれば良いのでしょうか?
シングルさんが教えてくれた3つのことを紹介しますね。
シングルさんが教えてくれたこと3つ
● カップのフチをよく見る
● 足を肩幅にして傾斜を確認
● ボールの後ろに立って素振り
以上の3つがシングルさんに教えてもらったことです。
それぞれ説明します。
① カップのフチをよく見る
カップのフチにはいろんな情報が詰まっています。
① カップのフチの芝が剥げている方にボールは曲がる
② カップ周りの芝で順目か逆目かわかる
③ カップのどこが高いかを知れる
これらは次のパットを沈めるために必要な情報です。
これを教えてもらってから進んで、ピンを抜いていましたね。(今は抜く必要はないですが)
一度よく見てください。
時間をかけずにスマートに傾斜や芝を確認できますよ。
② 足を肩幅にして傾斜を確認
足を肩幅にして傾斜を確認するのは、最初はわかりませんが慣れてくるとわかるようになります。
立った瞬間に「あっ!右が少し高い」という具合に。
そしてこれをカップとボールのラインの間でやるとスネークラインも大体つかめるようになります。
これが出来るようになれば、ロングパットの距離を合わせることに集中できますよ。
③ ボールの後ろに立って素振り
①と②でグリーンの状態はある程度確認できました。
あとはボールの後ろに立っていつものように素振で振り幅の感覚をつかんでいきます。
素振りは2、3回がベストです。
これで歩幅で距離を確認するよりも①や②をやるほうが効率的で、効果があるのは分かってもらえたと思います。
そして①、②、③をやり始めたらさっきのミスなんて忘れて、パットに集中している自分に気づきますよ。
注意して欲しいのは、あまりやりすぎないことです。
時間をかけすぎると「プレーが遅い人認定」されて次から誘ってくれませんからね。
100切りのパター練習を紹介!
ゴルフクラブの中で一番使用するのが「パター」です。
18ホールすべてにおいて1回から2回、悪い時は3回、4回と。
一番使用するクラブなのに、そこまで熱心に練習する人がいないのがほとんどです。
だからパターを練習すればするほど100切りが早くなりますよ。
今回は練習器具を使わない方法を紹介しますね。
- かまぼこ板を使った練習
- 片手打ち
- バックスイングしないで打つ
今回は以上3つを紹介します。
練習器具を使った方法はいくらでもあるのですが、手軽にできて効果が高い練習方法だけを厳選して紹介しています。
それぞれ説明していきますね。
かまぼこ板を使った練習
かまぼこ板を2枚用意します。
かまぼこ板2枚を1枚になるように貼り付けたら完成です。
これをボールに見立てて打ちます。
この練習の目的は、インパクトの時のフェースの向きを確認するためです。
このとき、かまぼこ板の動きに注目します。
真っすぐ動けばフェースがスクエアに当たっているのが分かります。
少しでも右や左に動くならフェースが開いたり閉じたりしている状態です。
何度も練習して真っすぐでる感覚をつかんでください。
かまぼこ板での練習は、かまぼこ板の形がボールに対してスクエアに立つ練習にもなります。
片手打ち
片手打ちは特におススメです。
片手で打つとわかるのですが、たぶん左が打ちづらいと思います。
原因は手の振りだけでパターをスイングしているからです。
パターは大きな筋肉を使って打つ必要があります、なぜなら手だけで振るより上半身で振る方が再現性が高くなるからです。
最初は左でパターも持ち、左の手首を右手で握って打ちます。
上手く打てるようになれば、今度は左腕脇の脇あたりを右手で抑えて打ちます。
意識するのはパターヘッドが振り子のようにスムーズに動くようにすることです。
これを左右両方やればOKです。
バックスイングしないで打つ
まず練習用のボール(普段プレーに使うもの)を用意します。
そのボールに赤道(ボールの中心線)を書くように線を入れます。
用意出来たらいつものように構えて、ボールをバックスイング無しで打ってみます。
この練習の目的は、ボールをインパクトで調整しようとする打ち方を矯正するためです。
ボールをインパクトで調整すると距離が合いにくいです。
バックスイング無しの練習はボールを転がすイメージがつきやすく、距離感も磨かれます。
この時、ラインを入れた線がきれいに転がっているかに注目してください。
以上の練習をコツコツやればパット数は確実に減ってきます。
それでも、「早く100切りを切りたい!コツコツやる自信がない」そんな人におススメのパターがあります。


この記事のまとめ

- 100切りを目指す場合のパット数の目安は?
- 100切りパット思考・改善ポイント3つ
- 100切りパット戦略・改善ポイント2つ
- 100切りのパター練習を紹介!
今回は以上のような内容を紹介しました。
もしもあなたが、なかなか100が切れないと焦っているのなら、この記事は参考になると思います。
パターを打つまでの思考や戦略は言われてみれば納得できることばかりです。
でも、いざ!コースにでると忘れてしまいます。
最初は「ボギーおじさん」を目標にすることだけを忘れずにいてください。
それでも、忘れたらまた戻ってきてくださいね。
「思考が変われば現実がかわる」ゴルフでも言えることです。
あなたの100切りを応援しています!